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朝駆け

日々、感じたことを自由に書きます。

しろくま決戦


「サーフィンがしたい」

お世辞にも運動神経がいい、と言えるような運動センスを持ち合わせていない人間が、ふと思ってしまう。週末サーファーなどと呼ばれる人が現れるほど、サーフィンには人を惹きつけてしまう魅力があるのだろう。



そもそも京都市には海がない。川はある。が、海はない。だから海に行くのは小さい頃の夏休み限定だったし、今振り返ると、海外以外の海には10年近く入っていない。そして私は目が悪い。メガネをつけて海というのはとてもハードルが高く(コンタクトをつけて海は大丈夫らしい)、日焼けに対して好意的ではない為、海に行こう!と思う機会がほぼなかった。

しかし、私はアジカンファンである。アジカンの名盤といえば何か。人それぞれ主張したい1枚があると思うが、私はサーフブンガクカマクラである、と叫びたい。叫びたいのだ。

アルバム収録曲10曲全てに、江ノ島電鉄の駅名が付けられている。リリース期にはラッピング車両が走り、関西在住の私は「グギギギ」とまではいかずとも、憧憬の念を抱いていたことは事実である。

社会人になり、イベントの為に神奈川県に訪れた際
初めて江ノ電に乗った。思っていた以上に界隈は穏やかであり、思っていたより住宅地であった。そして何より、京都にはない雰囲気を纏い、大豪雨という姿で私を迎え入れてくれたのである。

「関西人は江ノ島に拒絶されてしまうんや…こんなに憧れてたのに…ぴえん味が深い…」と悲しさで少し涙が出そうになったが、こちとら何年憧れてると思っとんのやとキレ、その半年後私はまた江ノ島界隈へ向かったのである。

再度江ノ電界隈を訪れた際は、曇りのち雨のち晴れという不安定な天候だったが、江ノ島がとても美しく、私は完全に恋に落ちてしまった。

江ノ島のサーファーは寒さを感じないのか私がコートを着ていてもサーフィンをしている。雨でも、波が荒れていてもサーフィンをしている。彼らは寒さを感じないのか?鉄人なのか?人間ではないのか?そういった疑問も生まれたが、素直に私もやってみたい!と思った。

関西でサーフィン講習を受けようとすると、我が家からのアクセスはとても悪い。始発では間に合わないくらいである。そうなってくると、もう江ノ島で講習を受けた方が良いのではないか?彼らのように私は鉄人ではないが、江ノ島でサーフィン講習を受けたい!というか、受けよう!そう思ったのである。

私は彼らのように鉄人ではないので、5〜9月頃、焼き魚になりたくないので7-9月(上旬頃)は避けたい。そうなってくると5-6月、9月下旬あたりだろうか。そう思い始めて3年経つ。今年こそは、今年こそはと思って3年である。いや、4年目である。今年こそサーフィン講習を受けたい。仕事を金土日休んで、金曜に講習を受け、土日は体を休めつつも観光をしたい。5-6月にしたい!そう思っていた。

それを阻んだのが、新型コロナウイルスである。

サーフィンだけではない。ライブも人に会ってご飯を食べることも、新型コロナウイルスによって阻まれたのである。混沌とする情勢の中、私はNetflix水曜どうでしょうClassicを見る毎日である。

CSでは笑うせぇるすまんと水曜どうでしょうClassicを見る毎日である。それはこれで良い。

江ノ島近郊の道路が渋滞していると聞いた。分かる。江ノ島界隈、海沿いに行きたい気持ちはとても分かる。

しかしだ。もし新型コロナウイルスに罹患してしまったら、と考えて欲しい。自分がウイルスを持っていたとしてと、考えて欲しい。全ての人たちが観光に来ているとは思えない。だが、改めて考え直して欲しいと思った。

今私は、旅行へはいかない。観光をしない。必ず生き抜いて、サーフィンに挑戦するのだ。いつになるかは分からない。だが、必ず訪れるであろうそんな日を思って、未来の日へ思いを馳せるのである。