朝駆け

日々、感じたことを自由に書きます。

一生に一度は、映画館でジブリを 千と千尋の神隠しを映画館で観た。

作品内容のネタバレを含みます。

www.ghibli.jp
6/26より、全国372館の劇場で『風の谷のナウシカ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ゲド戦記』の上映が始まっている。
theater.toho.co.jp
対象劇場は上記にて。



どうせなら映画館で観ていないものを観た方が良いのかもしれないが、「観たいものを観た方が良いよ」と私が教えてくれたので、千と千尋の神隠しを映画館で観た。
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千と千尋の神隠しは、主人公である千尋は家族と引越し先へ向かう途中、「不思議の町」に迷い込んでしまうことから始まる。

『千と千尋の神隠し』 特報【6月26日(金)上映開始】
主人公の千尋は10歳。映画が公開されたのは2001/7/20なので、初めて映画を観た時の私と年齢が近い。その事もあり、当時は「楽しい」よりも千尋の心情を考え「しんどい」と「怖い」という感想を持った気がする。

気の進まない転校、嫌だというのにトンネルを越えていこうとする両親、付いていくしかない自分、知らない男の子に怒られ、挙げ句の果てに両親は豚になってしまう。

暗くなる世界、来た道には水が溢れかえり、川や海のようにも見える姿に変わっている。戻れなくなり、身体は透けてくる。夢なら覚めてほしい、そう願うが覚めない。

千尋のことを初対面で怒った人物、ハクが助けに来てくれるが、「ここで生きていくためには働かなければならない」と告げられる。
釜爺やリン(と坊)に助けられ、無事に湯婆婆と契約を結ぶ。名前を取られ、「千」になる。働かせてもらう対価に、ここで生きていく為に、自分の名前を差し出すのだ。

これまで何度も観たはずなのに忘れているシーンがいくつもあった。その中で一番印象に残ったのが、リンの声の優しさだ。

「リンさん」「なに?」

このやりとりにリンの優しさが見えて涙が出てしまった。
千とリンは出会ったばかりだ。リンからしたら「面倒なことに巻き込まれたな」くらいのことかもしれない。でも千にちゃんと優しさを向けることができる。油屋で働くことになったので、リンと千は職場の先輩と後輩になる訳だが、こんな優しい気遣いをしてくれる先輩がいるなんて、とても羨ましい。

ハクに呼ばれて、豚に変えられてしまった両親を見た千。そんな両親を見て、「私が助けてあげるからね」と言える強さが素直に羨ましかった。もちろん方法なんてハッキリとは分からない。しかしそう言わないと千自身が折れてしまいそうなのだなと胸が痛くなった。ハクにもらったおにぎりを食べ、大粒の涙を流す千。ここまで健気に頑張ってきたがやはり10歳。彼女の気持ちを考えたら私も泣けてしまった。

初めての仕事、初めての大きな仕事。人間の身勝手で姿が変わってしまった川の主を本来の姿に戻す千。もらった苦団子。少しずつ油屋での生活にも慣れていく。銭婆の魔法で傷付くハクと奪った判子、千が踏み潰した呪い。英雄扱いが一転して疑われれる千と暴れるカオナシカオナシへ捧げた残り半分の苦団子。

眠ったハクを釜爺に預けて、銭婆に姿を変えられた坊と湯婆婆の使いの鳥(湯バードというらしい)、そしてつい呼んでしまったカオナシと共に銭婆のもとへ向かう。

釜爺にもらった切符を片手に、半透明な人達に囲まれ、窓から見えるネオン管や街並み、様々な風景。この世界にもたくさんの人間(かは分からないが)がいて、生活をしているのだと気付く。目的地の沼の底は釜爺によると「むっつめ」だが、かなり時間がかかる場所だと感じた。

外灯に案内され、銭婆の家へ。銭婆と湯婆婆は双子なのだが、部屋の内装を見ても性格に違いがあるのがよく分かる。

判子を返す千。カオナシをはじめ、仲間たちと共に紡ぐ糸。目覚めたハクが千を迎えにくる。みんなで紡いだ糸で作られた髪留めをもらい、付ける千。

感謝の言葉と共に自分の名前を伝える千尋と「良い名だね」と伝える銭婆。居場所が分からないカオナシは銭婆と共に過ごすらしく、お別れだ。

ハクが千尋と仲間たちを背中に乗せ、油屋と帰る。そして千尋は子供の頃の思い出をハクに話し、ハクは名前を思い出す。千尋とハクは昔に出会っていたのだキッカケがあればすぐに思い出せる。
油屋に到着し、魔法が解ける坊と湯バード。湯婆婆が与えた試験を無事乗り越え、千尋は元の世界に戻れるようになった。
とうとうハクともお別れだ。ハクはもう大丈夫、「自分の名前を思い出したから」、と告げる。二人の手が離れる様子にとても胸が痛くなる。人間に戻った両親、後ろを振り向かない千尋
冒頭と同じように母親にくっつきながらトンネルを抜ける3人。トンネルを抜けた先は草が生い茂り、様子が変わってしまっていたが、ここが元の世界。元の世界に3人は無事戻れたのである。

エンディングでは歌詞もあいまって号泣してしまった。今回映画館で観るまで、この曲の良さを理解していなかったのだと痛感した。この映画の全てを表している曲だと、今回劇場で観たことで理解できた。



油屋で働く人々、カエルやナメクジは分かりやすいが他はどういう存在なのだろう?千尋の様に迷い込んだのか?それとも売られた?それともススワタリの様になにかしらの魔法がかけられた姿なのか。

リンは「金貯めてあの街へ行く」と言っていたが、可能なのだろうか?リンは名前の契約はしていないのか?あの街はどんな世界なのだろうか。

千尋はどれくらいの間、あちらにいたのか。トンネルの向こうから戻ってきた時の車や付近の状況を考えると、数ヶ月?数年?、建物が変わっているのでそもそもの場所が違う可能性もある。また、あちらの世界の時計の表示と外の明るさなど、時間に関しては違和感が残った。

千尋が帰った後、ハクはどうなったのか。本当に湯婆婆に八つ裂きにされたのか。「そっちの世界に戻る」と言っていたが、川がなくなった今、彼に居場所はあるのだろうか。

いくつか疑問点は残っているが、すべて明らかにしない方が作品としては優れているのかもしれない。

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今回改めて感じたのは、この作品が「成長と愛情」の物語だということ。恋だとか愛だとか、そういう小さなものではなく、誰かを大切に思う大きな気持ち。忘れていてもどこかで誰かを思い、繋がっているのだ。

トンネルの向こうの世界は、もしかしたら夢かもしれないし、千尋が想像した話かもしれない。
きっといつか、千尋はこのことを忘れてしまうだろう。でも一度知ったことは、簡単なきっかけで思い出せる。相手がいたら尚更。忘れているだけで、ちゃんとどこかには残っているのだと改めて気付かせてくれた作品だ。



また、イオンモールシネマが、 ワンデーフリーパスポートを販売中。
一日映画観放題、当日ドリンク飲み放題で2500円 という何ともありがたいキャンペーンである。
www.aeoncinema.com

7/31まで実施予定。私が観た「千と千尋の神隠し」を選ぶのもいいし、他の作品を観るのもいい。劇場によれば1日で4作品を観ることも可能だ。
新型コロナウィルスの感染拡大は止まらないが、皆がそれぞれ出来る感染対策をし、映画を観るという楽しさを感じるのもおすすめである。

『風の谷のナウシカ』 特報【6月26日(金)上映開始】

『もののけ姫』 特報【6月26日(金)上映開始】

『ゲド戦記』 特報【6月26日(金)上映開始】

『千と千尋の神隠し』 特報【6月26日(金)上映開始】

私も時間を作ってこのキャンペーンを利用しに行きたい。改めて全部観たい。出来ることならほかの作品も観たい。魔女の宅急便は絶対観たい。第二弾に期待している。

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