今回のタイトルは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル、ギターである後藤正文(以後、ゴッチ)が自身のブログ(タンブラー)に投稿した記事のタイトルの一部である。
http://gotch.info/post/180971458837/
ゴッチはファンの私から見ても結構めんどくさい性格のおじさんではあるのだが、本質は音楽と平和、そして相撲と饂飩(うどん)が大好きなおじさんである。(あと頭がフワフワ)
そんなゴッチがここ数年(アーティストとしていつも悩んではいたがより深く、という点で)、音質についてすごくすごく悩んでることを発信し続けてきた。
アルバムを作ればアメリカにマスタリングしにいったり、自身がプロデューサーとしてアーティストをプロデュースしたり、音楽のことをよくわかっていない、詳しくない私でも葛藤してるなとわかるレベルで戦っていた。
そんなアジカンが12/5にオリジナルアルバムをリリースした。3年6ヶ月ぶりだ。
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前作のWonder Futureから、オリジナルアルバムのリリースこそなかったが、ソルファの再録、Best Hit AKG2、骨芋ベスト、それに付随するツアー、そしてゴッチのソロなどファンとしては「アジカン、今年も忙しいなあ」と思っていたので、こんな空いたんだなと素直に感じた。
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本来アルバムをリリースする予定だった時期にベストが置き換えられたという内情もファンなら知っているとは思うが、実際にアルバムがリリースされる、と聞くとワクワクソワソワしてしまうのがファン心理だと思う。
実際に私も雨の中フラゲしに行ったし、聴いてる時はドキドキ、ワクワクして、聴き終わった後も「アジカン好きでよかったなあ」なんてしみじみ感じてしまったわけで、そういう気持ちにさせてくれる音楽は素晴らしいねとスタバで何度も思ったりなどした。
年数で愛を図るなんてダサい真似はしたくないが、私はアジカンを好きになってもう10年以上経つ。時期としては今頃なのでだいたい丸11年になると思う。身バレを承知で書くと、マジックディスクを聞いた時(実際にはイエス)から、アジカンがいつ終わってもおかしくないような感覚を今年の夏まで持っていた。(だからゴッチのソロも潔のフォノトーンズも最近まで全然聞かなかった。アジカンを辞めさせてたまるかよ、と思っていたから。)
ずっと不安な気持ちが強くて、アジカンなのにアジカンじゃない曲を聴いている気持ちがあった。好きなのに不安だった。
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この3つのアルバムは、収録曲としては好きだが、アルバムという一つのまとまりでは、心の底から大好きとは言えなかった。
どうしてもマジックディスクで感じた不安な気持ちが抜けず、たくさん聞いてはいたが、アルバムとして受け入れるのが難しくて、「アジカンのこと好きじゃなくなったのかな」なんて思ったりもした。
それでもやっぱり好きなので、曲を聴き、ライブを観た。やっぱり好きだなあと思った。ゴッチの声が、アジカンの作りだすメロディが、今の私を作り上げた大切な要素なんだと痛感させられた。
私の不安が少しずつ無くなり始めたのは、骨芋(BONES&YAMS)ツアーの雰囲気の良さだった。
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私が勝手に感じていただけなのだが、メンバーがめちゃめちゃ楽しそうだったからだ。単純にアルバムをほとんど作り終えたから、だとも思えたし、それが理由でも全然気にならないくらいに「今のアジカンをたくさん観たい!」と感じた。
ツアーは元々決まっていた公演以外は参加出来なかったが、アジカンのために「10年ぶりに夏フェス」に参加した。
私にとって日焼けは天敵なので、ぶっちゃけ野外夏フェスはできれば、というか行く気がなかった。白さは色々隠してくれるからだ。
でも、仕事を休みにし、日焼け対策を万全にして(ここまでやって焼けたらもう諦めようとおもった)、アジカンを観に行った。
2018/8/4のジャイガだ。
ジャイガに参加して、改めて私は音楽が好きだなと思ったし、アジカンが大好きでこれからもずっと好きなんだろうなって思った。
そしてMCでゴッチが「後10年くらいはやろうと思いますので、よろしく!」(あと10年は悪あがきするんで、よろしく!でした)と言ったとき、前述した全ての不安が飛んでいって、泣いてしまった。
勝手に不安になって、勝手に安心するなんて馬鹿げてるって思うし、事実馬鹿なんだけど、でも嬉しかった。ゴッチの日記とかツイッターとか読んでいて、他のアーティスト達が言うように、何かを生み出すことは大変だし投げ出したくなることもたくさんあるだろうけど、続けてくれること、毎回前回を上回る作品を作ってくれることが本当に嬉しい。
ジャイガの後もアジカンのためにトーキンロックフェス、音博に行った。(仕事の関係でこれしか行けなかった。それがただただ悔しかったけど、これも無理やり詰め込んだ予定だったので詰め込んでよかったとも思えた。)
たくさんの人が解散、活動休止、引退していく。そんな中で好きなアーティストが活動をしていることって普通じゃない。私はエルレガーデンの活動休止の発表をリアルタイムで知っているので、
どれだけメンバーが「次のアルバムを作っています。」「もう少しでリリースできます。」といっていても公式からアナウンスがあるまでは基本的に信じられないようになってしまった。心の底で、「まだ安心するなよ」と私が背中をバンバン叩いてシャキッとさせてくれる。
ホームタウンはこれまでの不安な気持ちがなくなって、手放しで「楽しむぞ!」という気持ちのまま聞くことができたアルバム。なので本当に沁みる。中村さんのアートワークは全力だし、アジカンを聞かない中村さんファンにもゲットしないと後悔しちゃうぞ!って教えてあげたいくらいの作品を用意してくれた。そんな愛を注いでくれる中村さんがいてアジカンは幸せだと思うし、それを受け取れるファンである私も幸せだなって思った。
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それではまた。
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